今年はアブのスピニングリールを買ってみました。
レボSPビースト4000SH
サーフで10回程度使用し、50匹以上の魚を釣ったので(ほとんどサバ)、個人的な感想を書いていこうと思います。
まず気になった2つの点。
1.回転時の異音、ノイズ
2.防水性能
これらがね~・・・厳しいかな~。
異音(ノイズ)と防水性能
回転の粗さというか・・・雑というか・・・。ずっと何かに当たってる感触があるんですよね。「コツコツコツコツ」って。
どうしても僕ら日本の釣り人というのはダイワ社、シマノ社(以下 DS社)と比べてしまうもんです。アブが雑というわけではなくDS社が優れ過ぎている、そして僕らはそれに慣れ過ぎているのかもしれません。比較するとこの回転ノイズはどうしても気になります。
僕は昔から「回転のノイズはあまり気にしない」と言ってきましたが、これはちょっと気になります。特にミノーやシンペンを使っていて、テンション抜き気味でリトリーブするとコツコツなって気になる。
どうしてこんなにノイズが出るのか?
それには『防水性能』が大きく関係しています。
実はこのリール、リール全体の防水対策がほとんどありません。(ほぼノーガード)
これにより海水が侵入して塩が結晶化します。ベアリングが錆びているわけではなく、結晶化した塩や異物がノイズを出していたり、グリス切れを起こしてノイズが出ます。
僕の場合4~5回使った頃からノイズが大きくなり、ラインローラーからも異音が出ました。
せっかく『Salt Shield TM ベアリング』という塩ガミに強いソルト対応のベアリングが搭載されているのにもったいないな~と思いました。(ピニオンギア部、ラインローラー部)
で、
パーツ自体はすぐ劣化するわけではないので定期的なオーバーホールをして塩の結晶や異物を取り除くことによってこのリールは快適に使うことができます。
個人的な目安は5回前後使ったらオーバーホール。
なので自分でオーバーホールできる人は悪くないかなと思います。
逆に自分でオーバーホールできない人にはあまり向かないリールです。
糸落ちについて
ネットやYouTubeでアブのスピニングリールを検索すると『糸落ち』という言葉が出てきます。
これは『アブのスプール形状が逆三角形(▼)のスピニングリールにおいて、糸が落ちてスプールに絡まりトラブルになる。」というもの。
ちなみにこのレボSPビーストも逆三角形スプールで、糸落ちが懸念されていました。
結果として僕はPE1~1.2号で使いましたが糸落ちトラブルはゼロです。
ちなみにラインはシマノのピットブル8+1号、デュエルのアーマードF+Proフラットフィッシュ1.2号を使いましたが、どちらも糸落ちせずトラブルレスで使えました。
ハンドルノブがエグい
このノブがですね~
クッソ回るんですよ!
シャーッ!って。
これがスゲー快適です。
地味ですが釣りをしていて差が出ます。
ルアーがコントロールしやすい。
これはすごく優秀です。
デザインについて
かっけーっスよね。マジで。
DS社には無いデザイン。
『ビースト』って名前も男心をくすぐられます。
この『かっこよさ』だけでも使う価値は十分あると思います。自分でオーバーホールできるようになれば決して悪いリールじゃありません。
箱もスゲーかっちょいい。
スポーツカーみたいなデザインです。
その他性能について
巻きの軽さとパワーについて
巻きは同クラスハイギアモデルと比べて軽く、パワーやトルクも十分あります。
これに関しては搭載されている『大口径ドライブギア』がしっかり仕事しています。
サバも50cmクラスになるとよく引きますが、ゴリゴリ寄せることができます。
こういった性能からもサーフゲームやショアジギングに向いているスピニングリールと言えます。
ドラグについて
やはりDS社ほど滑らかではありません。粗いという印象があります。
べールについて
キャストするときにベールを「カチッ」と起こしますが、ベールを起こす動作が重いです。
僕は釣り場では気になりませんが、神経質な人は気になるかな~。
部屋で触ってると結構重いです。
総評
「アブのスピニングもすごい進化してるんだな~」と感じました。
しかし防水性能は今後の課題なのかなと思います。
このリールの全ては『そこ』かなと。
デザインは最高に好みなので今後のアブスピニングの進化に期待してます!