『早巻き=ルアーを早く巻くこと』
ルアーの『早巻き』はサーフフィッシングにおいて超重要テクニックのひとつです。僕自身これまで『1匹出るか出ないかの状況』において何度も早巻きで魚を出すことができました。
といっても、ただ適当にリールを早く巻けば良いというわけではありません。『早巻きの有用性をしっかり理解した上で』『適正の状況で』『適正のルアーを』『丁寧に早巻き』する必要があります。
なぜ早巻きが効くのか?
まず最初に「なぜ早巻きが効くのか?」をしっかり理解しましょう!
これが1番重要です。
「居るけど喰わない、喰う気が無い」そんな魚を『反射的に反応させる(リアクション)』ことができます。特に凪の日中や高水温時(夏前後)はやる気が無い魚が多く、居ても喰わない。「何してもアタリが無かったのに早巻きしたら喰った!」ということが多々あります。
ルアーの泳ぐ速度が速いので魚にルアーだと見切られにくい。そしてスレにくいという利点もあります。仮に目の前に魚の群れが居るとしたら早巻きで釣りをした方がアタリが続く(連発する)可能性が高いです。
釣りのスピードが早い、これによりランガンに最適です。「広大なサーフで魚の居場所がわからない、そもそもここのサーフ魚いる?」って迷いながら釣りしてることってありますよね!僕も迷ってることが多いです。そんなときは早巻きでガンガン釣り場をサーチして次のサーフ次のサーフへとランガンして魚を探すのが吉です。
諸説あります。しかしヒラメは反射でルアーにアタックするという説が有力で、僕も経験上リアクションバイトが多いと考えています。もちろん常にリアクションというわけではなく、「8割近くがリアクションではないか?」と僕は考えています。
早巻きってどのくらいのスピード?
僕は4000番のノーマルギアで1秒にハンドル3~4回転が基本。ルアーを回収するほどの速度で巻くこともあります。
早巻きのテクニック
重要なのは狙ったレンジを早巻きで通すことです。
早巻きで喰わす場合、魚の目線の上~表層を通すことが理想です。なのでそれに合った速度で巻く、それに合ったルアーを選択することが重要です。例えばシーバスを狙うなら表層を、ヒラメを狙うなら底から1m前後上を引くように巻きます。
そこで重要なのがカウントダウンです。
早巻きの場合は『上(表層)』から攻めます。ワーム等の沈むルアーを使うときはキャストして『着水したらすぐ早巻き』『着水して3秒で早巻き』『着水して5秒で早巻き』『着水して底まで沈めて早巻き』という風に行います。(激浅サーフの場合、着水してすぐ早巻きだけでOK!)
基本はタダ巻きですが、たまにストップを一瞬入れたり数秒入れたりするのも有効です。タダ巻きだけで反応が無い場合は試してみましょう。
あとは『丁寧に』を心がけましょう。雑にやらない。レンジをコントロールするために竿先の位置も重要です。どんなに早巻きでも波打ち際で喰ってくることもあるので、手前まで慎重に。
早巻きが効く状況とは?
『凪の日』『高水温時』『日中』『水色クリア~やや濁り』『ベイトがイワシorシラス』などの状況です。
人間が「天気が良くて気持ちいい~!釣り日和だな~!」と思う日ほど魚のやる気は無く、早巻きが活躍します。凪であればあるほど、水色がクリアであればあるほど有効です。
逆にスロー~ミディアムリトリーブが活躍するのは、朝夕マズメの絶好タイム、夜、低水温、茶濁り、ベイトがキスやカニ等、などの状況です。
状況をしっかり把握して使い分けましょう。
早巻きで使うルアー
早巻きで『ランガン』する場合はミノーがおすすめ。
おすすめはロール主体のもの、もしくはスリムなもの。ウォブン主体のもの、ファットなものは早巻きすると勝手に潜りすぎてしまうので場所によって使いにくい。
早巻きするとアクションが破綻する物はNG。
『喰わせ重視』ならワームがおすすめ。
基本的にOKだが、ワーム素材が硬いものが相性が良い。
早巻きするとアクションが破綻する物はNG。
早巻きと相性が良い。
基本的にどれもOK!
シーバス、青物狙いであればOK!
ヒラメ狙いで使う場合、シンペンは浮き上がり過ぎてしまうので使いにくい。上級者でない限りおすすめしない。もしヒラメ狙いで使うならストップ&ゴーで使うかリップ付きのシンペンで浮き上がりを抑えながら使おう。
早巻きおすすめルアー
個人的によく使うもの、早巻きと相性が良いと思うものを抜粋してご紹介します。
1.ジョルティー22
2.フラッグシャッド4
3.パワーシャッド5インチ
4.サスケ120裂波
5.ハルカ145S
6.スピンビーム32
7.メタルマル28g
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▼早巻きが活躍した釣行記②
▼ジョルティ22インプレ
▼ハルカ145Sインプレ
最後に
あとは練習あるのみ!
実際にやってみると早巻きで任意のレンジをコントロールするって意外と難しいんです。とはいえ、慣れればできるようになりますのでガンガン釣りに行って慣れていきましょう!
「本当にこんな速く巻いて大丈夫かな?」という考えが頭をよぎると思いますが、そこは全然大丈夫!思い切って早巻きをしてみましょう!