今回はサンラインのルアーリーダー『ステートクラッチ』をシーバスやフラットフィッシュ狙いで実際に使ってみた感想や特徴などを書いていこうと思います。
ステートクラッチの特徴
ステートクラッチはシーバス専用ナイロンリーダーです。
特徴はなんといっても初期低伸度設計。
ナイロンラインは基本的に伸びる。そしてその伸びがクッションとなり掛けた魚をバラシにくい。
ステートクラッチは『初期』低伸度。つまり最初は伸びにくい設計となっている。これによりルアーをコントロールしているときからフッキングまでは低伸度で感度が良い。そして魚とのファイト中、大物が掛かって一定の負荷が掛かると徐々に伸びてバラシを減らすという設計になっています。
実際に使った感想。
1箱分(50m)使った感想です。
ナイロンにフロロの要素を取り入れたリーダーという印象です。
簡単に言うとナイロンとフロロの中間。
普通のナイロンリーダーと違い、魚が掛かるまではクッションとなっている感覚が少なく、クニャクニャしてない。
個人的に1番良いなと思っているのがロッドアクションを付けるときです。特にジャークやリフト&フォールがやりやすい。僕はナイロンラインの弱点はメタルジグのジャークとシンペンやワームのリフト&フォールがやりにくい事だと思ってますがステートクラッチは低伸度なのでちゃんとルアーが跳ねます。これがすごく良い。
僕の場合サーフに行けばメタルジグは必ず投げます。しかし普通のナイロンラインだとそのクッション性でルアーが操作しにくく、それがネックでナイロンリーダーは万能ではないと思ってたんですよ。でもステートクラッチはそれができた。これによりステートクラッチはどんなルアーにも対応する万能ナイロンリーダーだと感じています。
メーカーは「ナイロンラインのデメリットを改善」と謳っていますが、本当に改善されていると思う。
魚が掛かっているときはクッション性があります。大物が掛かってドラグを出されるくらいになるとちゃんと伸びます。先日サーフからマダイを釣ったときに伸びやクッション性を体感できました。
ファイト中はナイロン特有の信頼感があります。
ちなみに大物を掛けた後は通常のナイロンラインと同じで伸びてパスパスな感じになるのでリーダーの結び変えが必要です。
70cmくらいのシーバスならスナップの結束部だけ不安なのでスナップだけ結び直せばOKでした。
総評として個人的にはかなり優秀なナイロンリーダーだと思います。少し硬めなので好みは分かれるかもしれませんが…。
こんな人にはおすすめ!
普段フロロリーダーを使っていて、もう少しバラシを減らしたりファイト中の安定感を出したい人。
普段ナイロンリーダーを使っていてもう少し感度が欲しい人。ナイロンでもロッドアクションを付けてルアー操作したい人。
こんな人には不向きかも
柔らかさを重視してナイロンリーダーを普段選んでいる人には不向と思います。ステートクラッチはナイロンとしては硬めです。
ナイロン特有の柔らかさを利用してルアーを自然に弱々しく泳がせている人には合わないと思います。
個人的にシーバス狙いでミノーやシンペンのタダ巻きのときは柔らかいナイロンの方が好きです。
結束について
結束の締め込みやすさもナイロンとフロロの中間という感覚です。最初は少し硬いですがギュッと力を入れるとしっかり締め込みます。
結束強力、結束強度もサンラインの自社製品、他社製品より強い数値で作られている安心して使えます。
スプールサイズについて
スプールサイズは直径8cm、厚さ(高さ)1.8cmあります。一般的の小型サイズリーダーと比較すると写真の通り。少し大きいのでやや持ち運びにくいです。フローティングベストの小さいポーチには入りません。
ラインナップ
ステートクラッチは全て50m巻きです。
この性能で50m巻きならコスパも良いですね。
ラインナップは3号12lb、4号16lb、5号20lb、6号25lb、7号30lb、8号35lb、10号40lbの7種。
僕はメインで5号20lb、大型が狙える日や荒れている日は6号25lbを使っています。
最後に
シーバス専用ナイロンリーダーとしてしっかり考えて作り込まれています。もちろんフラットフィッシュや青物狙いでもなんの問題もないです。
コスパ面も優秀だしルアーコントロール性能も良いので何か大きな不満が出るまではメインで使っていこうと思います。